日本製鋼所「技報74号」
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①VT/DTユニットオートクレーブ型LDPEリアクター塔内非破壊検査装置の開発と実用化②MTユニットリアクター部位(高さ)に装置をセット後、リアクター内表面に沿って回転することで探傷する。以下に開発した各種検査ユニットの概要と性能検証例をそれぞれ示す。ユニット外観と仕様を図7に示す。VTカメラをリアクター周方向へ回転させることでボディー内表面の全面を探傷する。局部減肉を確認した場合にはレーザーを照射して減肉範囲と深さをスキャンし、得られたスキャンデータを解析・映像化する。ボディー内表面の局部減肉を模擬した試験片による二次元レーザーの性能検証例を図8に示す。深さ1 mm、開口部4 mmの人工傷に対してスキャンした結果を示すプロファイルからは減肉形状を明瞭に映像化し、解析データからは減肉範囲と深さをマッピングとして数値化できることを確認した。図7 VT/DTユニットの外観と仕様図8 VT/DTユニットの性能検証例ユニット外観と仕様を図9に示す。クロスボアクラッキングに対してリアクター軸方向と周方向にそれぞれ磁化できる装置とした。クロスボア位置にヨークを押図9 MTユニットの外観と仕様図10 MTユニットの性能検証例(77)技術報告

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