(2)M-Navi.動作評価(3)M-Navi.動作評価結果M-Navi.修正回数ショート小ショート大13図2 M-Navi. システム構成例図3 プロジェクト管理画面図4 M-Navi. 成形条件提案画面対象製品は量産中の不良率が低く、M-Navi.評価用の成形不良品発生を待つことが難しいため、オペレータが任意に成形条件「計量完了位置」を変更しショート不良を小、大の2パターン発生させる(図5)。それぞれの大きさの不良に対してM-Navi.が何回の修正で良品に戻せるかカウントし導入時の効果を評価する方式とした。評価結果を表2に示す。量産中に発生する可能性のあるショート小では1回の条件修正で良品化することができた。ショート大においても3回で良品化することができた。この評価結果より、M-Navi.は成形オペレータが行う修正と同等の回数で良品化可能であることが実証された。 6. おわりにプラスチック資源循環促進法の施行により今まで以上にリサイクル材の利用割合を増やすことが求められている。だが、リサイクル材の割合を増やすことで成形バラツキが発生しやすくなるという課題がある。そのような状況においてM-Navi.の導入により不良が発生する前に成形条件を修正することができるため、成形バラツキの抑制、ダウンタイムの減少、夜間のオペレータ省人化など、お客様のメリットは非常に大きなものとなる。当社は全電動射出成形機のリーディングカンパニーとして、さらなるAI/IoT技術を通じてプラスチック資源循環の促進に寄与する次世代射出成形機の開発に取り組んでいく所存である。図5 評価用成形不良品表2 M-Navi.動作テスト結果(91) 4. システム構成図2にシステム構成例を示す。M-Navi.はPC上で動作し、成形機や検査装置との通信はEthernetによって行われる。M-Navi.の操作はM-Navi.搭載PCやタブレットからウェブブラウザを利用して行うことができる。■M-Navi. 操作画面例■ 5. 製品適用事例適用事例として新潟県見附市に拠点を構える三行合成樹脂株式会社様にご協力いただいた。(1)対象製品 成形機:J180AD-300H 成形品:エアフィルター(4個取り) 樹脂:LLDPE+粉砕材 不良種別:ショート製品・技術紹介製品・技術紹介
元のページ ../index.html#95