日本製鋼所「技報76号」
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技 術 報 告5. 結  言参 考 文 献(33)超大型ツインマグネシウム射出成形機の開発日本製鋼所技報 No.76(2025.11)図 10 W 社所有 3000 t 機 クロスカービーム成形品(2025 年上海ダイカスト展)本稿では、3000 t ツイン射出成形機の開発とその技術的特長について報告した。3000 t シングル射出成形機に比べて射出量と射出率が 2 倍に向上し、射出開始時の同期を改善することで、2 台の射出装置から射出された Mg 合金が、ほぼ均等に成形品に充填されることが確認できた。このツイン射出成形機の開発により大型成形品への対応が可能となり、ダイカスト成形品に対しても、材料使用量で優位性を示すことができた。今後、自動車分野をはじめとする大型 Mg 合金部品の需要はさらに増加すると予想される。当社は市場のニーズに応えるべく、成形機の技術開発を継続し、Mg 合金成形品の適用拡大に貢献していく所存である。(1) “超大型マグネシウム射出成形機 JLM3000-MG Ⅱ eL”,日本製鋼所技報,No.74(2023.11) , pp. 98-99THIXOMOLDING は株式会社日本製鋼所の登録商標です。

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