1. はじめに 2. 会社概要 3. 事業活動状況(61)3.2 機械加工技術当社の機械係では、紡糸押出機、中空成形機などの樹脂機械製品の主力部品であるスクリュ、樹脂流路部品の機械加工を得意としている。また、JSW グループ全体の樹脂製品の増産体制のため、マシニングセンターなどの設備投資も計画している。さらに、電子デバイス製品の対応のため、アルミ製品の機械加工にも取り組み始めており、新規製品の取込みも積極的に実施している。 日鋼工機株式会社は、1956 年に株式会社日本製鋼所 横浜製作所内(旧工場)に㈲金澤工作所をして創業された。1982 年に横浜製作所の移転に伴い、当社も現住所へ移転し、1988 年に有限会社から株式会社へ登記変更、1990 年に㈱カナコー、2011 年に日鋼工機株式会社へ改称し、現在に至る。当社は創業以来、横浜製作所の機能分社会社としての役割を果たし、設計、機械加工、組立の技術を伝承してきた。2021 年の横浜製作所の構造改革以降は株式会社日本製鋼所の関東における製造拠点としての役割に加え、外部製品の取込みにも尽力している。当社は、株式会社日本製鋼所 横浜製作所の工場 A 棟を主に活動の拠点とし、機械加工設備およびクリーンルームを含む組立作業エリアを有し、樹脂機械製品、電子デバイス製品などの一般産業機械の部品加工、組立作業を行っている。3.1 当社の事業形態2021 年 10 月以降、当社は設計、調達、機械加工、組立、検査と一貫したものづくりのできる体制を整え活動している。当社のパーパスは「JSW グループのマテリアリティ(重要課題)を解決する製品の生産を担うことで、社会貢献に寄与する。」である。JSW グループ製品の対応が多くを占めているが、これまで培ってきた技術を生かし、JSW グループ外の製品にも積極的に取り組んでいる。当社の機械加工設備を最大限に有効活用し、電子デバイス製品、樹脂機械製品、外部製品に柔軟に対応できる体制を整え、事業拡大を図っている。写真 1 長尺複合旋盤日本製鋼所技報 No.76(2025.11)機械加工設備日鋼工機株式会社会 社 紹 介
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