日本製鋼所「技報76号」
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 4. おわりに3.3 磨き・仕上げ技術樹脂機械製品の樹脂流路部品については、表面状態が滑らかであることが要求される。スクリュに関しては、機械加工後に機械係担当者にて、手仕上げにて磨き作業を実施し、その他樹脂流路部品については組立係にて、こちらも手仕上げにて磨き作業を実施し、顧客仕様によっては鏡面仕上げも対応している。3.4 組立技術JSW グループの樹脂機械製品(紡糸押出機ほか)および電子デバイス製品(ELA 装置、ECR 装置ほか)が主力の製品となるが、これら製品が培った組立技術を生かし、外部顧客の半導体製造装置、異種業界製品の組立にも積極的に取り組んでいる。また、製品の内製化率向上のため、溶接品の内製化など新しいことにも挑戦している。3.5 検査技術各種測長器、検査設備を活用し、購入品・外注品の受入検査、当社機械加工品の工程・完成検査、組立品の完成検査を実施している。非破壊検査についても磁粉探傷検査(MT)資格、浸透探傷検査(PT)資格を 2024 年に各 1 名取得し社内で検査対応している。これら検査技術により顧客仕様を満たした製品を納品している。当社は、「少数精鋭部隊として、機動力を生かした柔軟な対応、迅速な対応により製品への付加価値を高め、企業価値の向上と社会価値の創出を実現する。」を価値創造プロセスとして掲げている。自社製品の無い当社は、JSW グループ内・外からの各種製品に柔軟かつ迅速に対応していく必要があり、顧客要求の QCD を満たし、社会に貢献する企業を目指していく。(62)写真 2 スクリュ磨き作業工場設備写真 3 クリーンルーム検査設備写真 4 三次元測定機(門型)会 社 紹 介

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